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妊婦健診 結果参照サービス -妊婦さんが安心して産み育てられる環境を目指して-
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「妊婦健診 結果参照サービス」は、電子カルテと連携し、産科医療機関が保有する妊婦さんの健康診査結果やエコー画像などを、妊婦さんが安全かつ手軽に確認できるサービスです。病院に行かなくても、手元のスマートフォンで妊娠経過の情報や鮮明なエコー画像、医師のアドバイスなどを簡単に確認できるので、医師と妊婦さんのコミュニケーションを深め、より安心できるマタニティライフを実現します。
本サービスの開発においては、私が入社した当初から担当しているプロジェクトであり、非常に思い入れのあるサービスです。
Client | 富士通株式会社 ヘルスケアソリューション事業本部 |
Director | 辻垣幸子、金子一英 |
Designer | 菅原由貴、佐藤和星 |
多様なライフスタイルの女性が安心して生み育てられる環境を
近年、女性の目覚ましい社会進出に伴い、働きながら妊娠・出産・子育てをむかえるケースが増えています。同時に、仕事と子育ての両立への不安など、妊産婦を取り巻く課題は複雑化してきています。
富士通のヘルスケア部門では数年前からこれらの課題に着目し、マタニティ向けサービスを開始しました。その開発にあたり、本サービスの持つ「女性がより安心して出産・子育てできる環境を実現する」という理念に賛同し、デザイン支援を行いました。
サービスを「知る」から「使う」までトータルデザイン
私が入社して初めて取り組んだ業務が本サービスのデザインでした。はじめは紹介用パンフレットデザインなどを担当していましたが、2年後、それらの業務経験を積んだこともあり、サービスのUIデザインや拡販資料制作を含めたトータルなデザイン支援を任せられることになりました。
具体的な範囲としては、利用のきっかけとなるポスターやポップなどのプロモーション資材、ユーザー登録をスムーズに手引きするリーフレットや認証シート、見やすくわかりやすいアプリケーションのUIデザインと、ユーザーの目に入り、手に取るところすべてのデザインを行いました。
ポップやポスターでは、院内の限られたスペースで、他の広告に紛れないためにはどうすればいいか、ご利用手引きであれば、ユーザーが迷わないことはもちろん、運用スタッフや医療スタッフの負担も最低限できるよう、言葉の一つ一つ細部まで検討をしました。
UIデザインでは、他社のマタニティ系サービスの調査を行い、どのようなデザインであれば女性が楽しく安心して利用することができるのか、また、普段から利用してもらえるよう操作はなるべくシンプルにすることなどを意識し、デザインを行いました。
このように、各デザインにおいて工夫を重ねユーザーにできるだけ負担をかけずに、スムーズにサービスを利用していただけるよう改善していきました。
親しみやすく、優しいデザインを目指して
本サービスは妊婦さんが日常的に活用することを考え、イラストを多用することで親しみやすいデザインにし、全体的にマタニティらしい、優しいピンクの色を使うことで少しでも安心して利用していただけるよう配慮しました。
アプリケーションや紙面デザインが完成し、手にとったときは、これが実際に産婦人科や妊婦さんに利用されると実感でき、感動や嬉しさもひとしおでした。
活動の成果と今後
「妊婦健診 結果参照サービス」はその活動が認められ、2019年度第13回キッズデザイン賞、IAUD国際デザイン賞2019銅賞を受賞しました。
妊娠・出産・子育てという女性の人生における重要な場面において、妊産婦の不安を取り除き、仕事や地域との交流など社会参加を継続できるように、本サービスは今後も様々な電子カルテやサービスと連携し、より多くの医療機関の中で妊産婦の診療情報を共有できる環境を目指していきます。そして、私もデザイナーとして、引き続き本サービスがより多くの妊産婦に利用していただけるようサポートしていきたいと思います。
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