挑戦しつづける

富士通に入社する前は、ソフトウェアのエンジニアとして、主に業務アプリケーションの受託開発を行っていました。フロントエンドよりもどちらかというとバックエンド開発歴が長く、固い内容の仕事が多かったですが、新しい技術を積極的に取り入れ、いろいろなチャレンジをしながら開発を楽しんでいました。

そんな私がデザイン部門で働くようになり、9年が経ちました。最初のかかわりはエンジニアとして実装面でデザイナーをサポートするという役割でした。
デザインを知ることはエンジニアとしての私の視野を広げてくれました。最初はものづくりをよくしていくための道具としてとらえていたデザインがいつしか自分の仕事の中心になりました。そしてこの素晴らしい体験を、ひとりでも多くのエンジニアに伝え、共にものづくりをしていきたいという思いで、自分がデザイナーになるという新たな挑戦をすることになりました。

今、「デザイナー」「エンジニア」とあえて別の言葉で書きました。
ですが、エンジニアとデザイナーの境界はどんどん曖昧になり、デザイナーの仕事の範囲はますます広がっていくと思います。自分で限界を決めず、これまでの経験も活かしながら、これからも色々なことに挑戦していきたいと思っています。

東京大学工学部化学生命工学科卒業。学生時代は有機化合物の物性を研究。
卒業後はソフトウェア開発会社にて業務アプリケーションの開発に従事。上流工程から設計、開発、運用サポートまで幅広い業務に携わる
2010年から富士通に入社し、最初の1年3か月はミドルウェア製品のUIを改善するプロジェクトに参加。ここで富士通デザインのメンバーと出会う。
2011年から富士通デザインに異動し、ミドルウェア製品のUI開発業務に引き続き携わるとともに、富士通のGUI基盤開発プロジェクトに中心メンバーとして参画。UIデザインのほか、エンジニアとしての経験を活かして社内サイトの開発、構築、運用のリーダーを務める。

幼少のころより音楽に親しみ、プライベートでは社内外のバンドでキーボード、たまにヴォーカルを担当。週末には首都圏を中心にライブ活動を行っている。最近はギターに目覚めて練習中。