ふヘンなみらい ―普遍的な視点でバイアスを外す未来探索型メソッド

宮入 麻紀子 / Makiko MIYAIRI Fujitsu Works
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世の中は常に変化に満ち溢れています。
次々に生まれてくる新しいサービスやモノに囲まれ、私たちの暮らしは一見便利で快適になっているように見えますが、その変化は本当にヒトを幸せにしているのでしょうか。
社会の変化のスピードが速く不確実な時代だからこそ、変わるものだけではなく、ヒトの変わらない普遍的な視点をしっかり持つこと、ヒトを取り巻く新しい変化について「対話」をしながら見極めていくことが重要だと感じています。
このプロジェクトでは、未来のサービスやモノづくりを考えている方々に対して、普段とは違った角度からの発想や議論を導くため手法を提案します。

Planning & Produce宮入麻紀子 / 前島朱里
Planning PartnerHenge Inc.

先端ではなく、最先端を考える。

先端ではなく、最先端を考えたことはありますか?
私たちは普段の生活の延長線上に物事を想像するバイアスを持っています。
そんな時は、まだ誰も想像したことのない世界『最先端』に意識を向けてみましょう。
急に『最先端だ!』なんて言われても誰もが困ってしまうと思いますが、私たちはこの最先端を考えるための入り口(手法)として「ふヘンなみらい」というメソッドを考えました。

このメソッドで重要な視点は、「変わるもの」と「変わらないもの」の2つの視点を持つことです。
特に「変わらないもの」の視点を持つことで、これまで変わらないとされていた前提に目を向けることになります。そして、それは、もしも「変わらないという前提」が変わってしまうようなことが起きる場合のファクト(変わるもの)も同時に考えることになるのです。

今回、「変わらないもの」の視点としては、自然科学および工学・人文科学・社会科学などの学際的観点から導いた「社会を構成する様々な要素」をもとに、「自然界」「気落ち」「陰陽」「日本」「価値」「時間」というテーマを立てて行いました。

想像したことのない世界をショートショート(短編小説)で描く。

「変わらないもの」が変わってしまったら?
もし変わってしまうのなら、その要因となる「ファクト(=変わるもの)」とは?

この2つの問いを交互に行き来させながら、その世界にはどんな人々がどんな生活をしているのかを想像してみることで少しずつ未来の可能性が見えてきます。そして、この人々の生活を描く表現方法としては「ショートショート(短編小説)」を用いることにしました。ビジョンマップやムービー等、様々な表現方法がある中でショートショートを選んだ理由は、文章だからこそ成立する不思議な世界観となぜか悪い部分もユニークに表現できてしまう柔軟さに魅力を感じたからです。実際のショートショートの書き方については、現代ショートショートの旗手として知られる作家の田丸雅智さんにご協力頂きその方法を学びました。

最先端を観察する ―ショートショートを書く・読む・対話する―

「ふヘンなみらい」の活動の中で、田丸雅智さんに書いて頂いた6篇のショートショートは公開サイトから誰でも読んでいただけます。
読むと、最先端の未来のワンシーンを観察しているような感覚に浸れます。

田丸雅智さんによる「ふヘンなみらい」ショートショートはこちらからご覧いただけます


いかがでしたか?
読んだ後、誰かに感想を話したいと感じませんでしたか?

私は、この「感想を誰かに話したい」という動機が正に「観察」の成果だと感じています。
「ふヘンなみらい」のメソッドで書かれたショートショートを使うことで、遠い未来や話しにくいテーマについても対話することができるようになります。対話では、良いことだけでなく、悪い点についても目を向けることができます。
対話を重ねることで、最先端の未来が少しずつ受け入れられる現実のものとなるのではないでしょうか。

このプロジェクトに込めた想い ・今後の可能性

「ふヘンなみらい」のメソッド・活動に関心をもっていただけた方は、是非こちらの記事も読んで頂けると嬉しいです。

動画の続きは、こちらからご覧ください


「ふヘンなみらい」の活動は、社内コミュニティをつくりながら実験的に進行中です。
新規事業検討のアイデア創出での活用の他、個々のクリエイティビティを高める活動、様々なステークホルダーが集まり意見を述べるようなシーンにおいても、最先端の未来を垣間見れるショートショートが新たな切り口をもたらすと可能性を感じています。

DESIGNER

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