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デジテク・カード~ユーザー視点と技術視点をつなぐ発想ツール~
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ユーザー視点と技術視点をつなぐ発想ツール
デジテク・カードは、デジタルテクノロジーに詳しくない人でも、ふわっとした「思いつき」に技術的な要素を加えて「実現性の高いアイデア」に仕上げることができる、発想ツールです。
技術に詳しくない人は、AIを魔法の杖のように考えて「個人の好みをAIがいい感じに予測して、おいしいコーヒーを淹れてくれるマシン」という、どうやって作ればいいかわからない思いつきを言いがちです。そこにデジテク・カードを組み合わせて肉付けすると「その日の天候・個人の体調をセンシングし、これまで淹れてきたコーヒーの配合データと評価とを組みあわせ、その時、その人にぴったりのコーヒーを淹れてくれるマシン」と、必要な技術やデータにも言及したアイデアを語れるようになります。
デジテク・カードは、社内の技術部門と連携してデザインしました。
デザインのポイント
point 1. デジタルに詳しくない人でも技術の特徴をイメージできるイラスト、効能、事例で構成しました。
point 2. 技術的実現性という制約をゲーム感覚で楽しめます。
point 3. カードに記載されている技術をたどって、技術者につながる仕組みをつくりました。
市民参加でデジタルトランスフォーメーション
現場参加、市民参加が必須となるデジタルトランスフォーメーション、ソーシャルイノベーションにおいて、真の課題を知る当事者が語りあい、アイデアを出しあうことは、ますます重要になってきています。
しかし、当事者視点で語れる人が技術の特徴を理解していることは多くなく、せっかく出したアイデアも実現性が低く、企画止まりになりがちでした。だからといって実現性を厳しく求め、技術資料の読み込みや理解を求めると、多くの人にとって苦行のようなワークショップになります。
そのようなジレンマがある状況の2017年9月、技術発想支援ツールの企画がスタートしました。「技術に詳しくない人でも実現性の高いアイデアを発想できるようにすること」をゴールに設定、ターゲット像は「技術に詳しくない社会人」。
特性の近い同僚デザイナー達の協力を得て、実験を繰り返して手法を磨いた後、2018年5月からは富士通グループ各地にワークショップ・ツアーで回り、仲間づくりと「のれん分け」を続けました。
かくして、顧客にDX提案したいSEや営業はもちろん、共創・教育担当者も巻き込み、デジテク活動をシェアしあう社内実践コミュニティも生まれました。従来のデザイン思考ワークショップにデジテク・カードをプラスすることで成果を挙げたケースも増え、各地それぞれの環境やニーズに応じたアレンジで活動が展開されています。
現在は、オンラインでのワークショップも開催されています。
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