実践講座をオンラインで開催する7つのコツ~ヒアリング講座の場合~

在家 加奈子 / Kanako Ariya Private Works
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コロナ禍で研修の多くはオンライン開催になりました。各自のネットワーク環境が整っていれば、座学やプログラミング演習などはパソコン越しに受講できます。しかし、ヒアリングのような、知識だけでは不十分、とにかく実践で感覚をつかんでほしい講座の実施には、オンラインならでは課題を解決する工夫が必要です。

私は社内のデザイン思考研修スタッフとして、ヒアリング講座のウェビナー設計と講師を担当しています。かつてリアルな会場でのヒアリング講師の経験はありましたが、オンラインのヒアリング講師は初めて。受講者の反応を見ながら試行錯誤して見えてきたコツ、ご紹介します。

※ヒアリング以外にも、実践を目的としたさまざまな講座に応用できると思います。今後も活動しながら見つけたコツはここに追加・更新していく予定です。

ヒアリング講座の概要

参加者50人程度/Zoomを使用したオンライン講座/社内デザイン思考浸透施策の一環として開催

ヒアリング講座の流れ
役割分担

最初にヒアリングの基礎知識を短時間でインプットします。基礎知識のPDFは事前配布しているので、改めて内容を確認するような位置づけです。その後、ブレイクアウトセッションに分かれ、ヒアリングを実践していきます。

実践講座をオンラインで開催する7つのコツ

1.演習である(座学ではない)ことを予告と序盤で強調する

ほとんどの参加者は真剣に受講しますが、中には座学と勘違いし、仕事しながら「耳だけ参加」で済ませようとしたり、10分以上遅刻する人が出ることがあります。本人のためにならないのはもちろん、同じBOSになった真面目な受講生の迷惑になるのはもっと深刻。予告で「演習」であることを伝え、研修の序盤でも「座学ではない」ことをダメ押しで伝えることで、演習に100%集中してもらいます。

2.2台以上の端末で参加している人にはzoom表示名をそろえてもらう

シンクラPCなどで参加する人は音声用にスマホと同時にログインすることがあります。ブレイクアウトセッション(BOS)を手動で作る必要がありますが、表示名をそろえてもらうことで、同一人物の端末を同じ部屋に入れる操作が楽になります。

3.2人組よりも3人組が安心

ヒアリング演習は聴く人+話す人の2人いればできますが、1人落ちてしまうと演習できなくなるので、3人組を基本にした方が安全です。3人目はヒアリングを観察、フィードバックする役割にすると良いでしょう。

ヒアリングを観察している3人目がいることで、ほどよい緊張感を保つメリットもあります。

4.遅刻者を想定して、2人組も少しつくっておく

遅刻厳禁としていても、遅れてくる人はいます。2人組を1~2組作っておくことで、遅刻した人をスムーズにBOSに組み入れることができます。とはいえ、遅刻した人はBOSで何をやるか分からずに参加するので、他のメンバーの迷惑ですから、遅刻は一切認めないという運用も選択肢のひとつです。

5.BOS動作確認として、自己紹介タイムをつくる

BOSが成功しているか、2人以上で会話できる状態か、ヒアリング演習の前に一旦自己紹介タイムをつくります。もし相手のいない部屋があったらその場でBOSを修正して、演習ができるようにします。

6.BOSを見回る

各グループの様子を一望できるセミナー会場と違い、オンラインではBOSに入らないと様子がわかりません。各部屋にスタッフを配置する必要はありませんが、1人5部屋くらい分担して見回ると、丁度良いと思います。例えば15部屋あるなら、自分以外にスタッフが2人ほしいところです。

7.2人組の組み合わせ方、余裕があれば配慮したい

避けたほうが無難:同性&同年代

一概に言えませんが、同性同年代の2人組は緊張感がゆるみやすいようです。雑談モードになったまま演習をしないケースがありました。

避けたほうが無難:男性と、若い女性

若い女性の一部から、知らない男性と2人きりのBOSは怖いという意見がありました。もちろん気にしない女性がほとんどだと思いますので、参考として。

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