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決裁システムリニューアルプロジェクト
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富士通社内で現在稼働している決裁システムのリニューアルプロジェクトが発足。次期決裁システムの企画フェーズにデザイナーとして参画し、法務部とデザイン思考を実践。プロジェクトを通して、富士通社員のデザイン思考の実践スキル向上を行った。
Client | 富士通株式会社コーポレートガバナンス法務部 |
Designer | 内田 弘樹, 松本 啓太, 菊地 陽介, 伊藤 徹子, 西澤 菜月, 池田 涼 |
デザイナーがいなくても、デザイン思考を実践できる組織を目指して
現在、デザインセンターは「富士通グループ社員全員がデザイン思考を実践できる組織」へ変革する役目を担っている。本プロジェクトは、デザイン思考の手法をもちいて、社内業務の改革に取り組む、実践の場第1号となった。
プロジェクトを進める上で意識したことは、「デザイナーはサポート役に徹する」である。デザイナーは支援にまわり法務部主体で案件を推進してもらうことにより、デザイナーがいなくてもデザイン思考を実践できる状態へ、参加メンバーのスキルアップを目指した。
利用者の生の声に触れてもらう
プロジェクトのゴールを見定めるべく、役員5名へのインタビューと現場の決裁者約70名へのアンケートを実施し、利用者は決裁システムに何を望むのかを探った。インタビューアーを法務部の若手社員に行ってもらうなど、デザイナーと法務部の二人三脚で進めていくことで、利用者の生の声に触れてもらうことを意識した。
その結果、バラバラだった参加メンバーの目的意識を「利用者の想いを実現していく」という方向性に統一することができた。また、ユーザー起点でプロジェクトを推進するというマインドの変化も生まれ、デザイン思考浸透へつながった。
その後、これらのユーザー調査結果をもとに、決裁システムの理想像と、それを実現するための課題・やるべきことの明確化を行った。最終的には、5パターンのデザインコンセプトと簡易モックアップを作成した。
お互いを理解し尊重し合う関係性づくりの大切さ
現在、本プロジェクトはデザインセンターの手を離れ、法務部を中心に進められている。「ともかくやってみてユーザーにぶつけてみる、そこでダメだったらやり直して改善していく。このデザイン思考の考え方が、プロジェクトを推進していく上で自分の軸になっている」と法務部の方から嬉しい言葉をもらうことができた。
本プロジェクトでは、デザイナーが請負で進めるのではなく、他部門と一緒にお互いの知識や想いを掛け合わせながら推進できた。その中で、デザイン思考やデザインマインドを伝えていくには、お互いをよく理解し尊重し合う関係性づくりが重要になると強く感じた。今後もそのような関係性づくりを心掛け、より多くの方の力になっていけるよう頑張りたい。
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