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「EXBOARD」は、大勢のお客様が来場するイベント会場において、来場者に持たせたセンサービーコンで収集したデータから、エリアごとの滞留数や特定のお客様の位置情報の把握、お客様の興味・関心度などをリアルタイムに可視化、分析するソリューションです。
当時僕は入社3年目で、このPJで初めてデザイナーとしてエンジニアの方々と一緒にサービスの企画から最後のUIデザインまでを一人で担当した思い出深い製品です。
Producer | 渡辺佳男、原野陽輔 |
Service Design | 原野陽介、平田昌大 |
UI/UX Design | 平田昌大 |
Development | 金丸隆之 |
はじまりは1枚のビーコンから
プロジェクトのはじまりは、富士通のグループ会社が開発したココログという薄型ビーコンを使って
「何か新しいサービスはできないだろうか?」という相談からでした。
具体的なサービスアイデアの前にまず行ったのがサービスの軸となるグランドコンセプト開発です。 シーズからサービスを作る場合は、機能性やスペックなどに目がいきがちですが、 大事なのは「価値」として何を提供するのか、という利用者側の視点に立った考えを メンバー全員で持つことだと思いました。
そこで作成したコンセプトが
「見えない困りごとを可視化する」というシンプルなものです。
今では、データ利活用やDXなどが当たり前に叫ばれていますが、
当時はまだデータ化がされていない情報がたくさんあり、
「困りごと」を可視化するだけでも、 あらゆる業種で大きな価値があるはずだと考えました。
展示会のおもてなしをアップデートする
コンセプトをもとに議論し、羽陽曲折を経て行きついたのが「展示会」です。
展示会やイベントは世界共通の大切なおもてなしの場。
けれど、改めて展示会というものを調査してみると多くの課題点があることに気が付きます。
例えば、大きな展示会では、どのブースから見ていいか分からなかったり、混雑していて大事なところが見られなかった、なんて経験をしたことがある人も多いと思います。
また会場入口の前にスーツ姿の人が大勢ならんで、携帯片手にソワソワしている姿が多くみられます。あれは営業さんたちがVIPのお客様がくるのを今か今かと待っているときです。そのあとは一緒に会場に入り、各ブースをアテンドしながらVIPの興味を引き出さなくてはなりません。
僕はそういった昔から変わらない展示会の課題をみて、「おもてなしとしての展示会の在り方をもっと今の時代に合わせてアップデートできたら。」という想いでデザインを進めていきました。
多様な展示会に馴染むビジュアルデザイン
サービス自体の仕組みやシステム要件などが決まってくると具体的な制作になります。コンセプトから積み上げてきたものをカタチにしていくデザイナーの腕の見せ所です。
主に
・会場で使用されるダッシュボードのUIデザイン
・出展者が向けスマートフォン用ウェブアプリのUIデザイン
の2つが対象でした。
ダッシュボードといえば、ダークトーンなものが多いですが、今回はあらゆる展示会になじむためのプレーンなビジュアルを心掛け、同時に情報の視認性や会場で目を引くための動きなども一つ一つエンジニアとともに作り上げていきました。
さらに、作るだけでなく伝えることも重要だと思い、サービスを分かりやすく表現するコンセプトムービーのも事業部に提案し制作することになりました。ここではディレクターとして、映像のコンセプトやテイストなども細かくコミュニケーションし、外部の映像制作会社と制作しました。
製品化後は国内外で受賞
無事に製品化したのちに、EXBOARDはグッドデザイン賞とドイツのiF Design Awardを受賞しました。
特にiFの方では、日本人ではじめて のService Design 部門での受賞となり、「おもてなしをアップデートする」という想いが世界で評価されたことを非常に嬉しく思いました。
なによりこのプロジェクトではエンジニアもデザイナーも肩書に関係なく同じ視点で議論しながら作り上げていくという、とても貴重な経験をすることができました。
想いやビジョンを目の前にしたら肩書など関係がない。
ということを教えてくれました。
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