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LIVING STYLE 2025 住まいの未来
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未来における「新しいライフスタイル」を構想・開発する阪急阪神不動産様のオープンイノベーションプロジェクト(富士は2017-2018の2年間参画)。2017年は博報堂様のファシリテーションのもとクリエイティブな問いを生みだす「アートシンキング」という手法を用いコンセプトと3つのビジョンを開発し、2018年はコンセプトとビジョンをベースに来場者の方と一緒に未来の集合住宅を創造する場をデザインしました。中でも私が、特に力を入れた「Geo Sharing Style(購入した部屋や住民のスキル自体を価値として交換・流通させるサービス)」のサービスデザイン、UX開発についてお話します。
Client | 阪急阪神不動産様 |
Partner | 博報堂様(2017) |
Director | 坂口和敏 |
Designer | 富士聡子、志水新 |
Illustration | イスナデザイン |
アートシンキングから生まれた「Home」というコンセプト
2017年はコンセプトと3つのビジョンを開発しました。ステップ1は「問い」づくり。
アーティストが市民・企業と共創し、テクノロジーで社会課題を解決する街・オーストリア・リンツにあるアルスエレクトロニカ (Ars Electronica) に阪急阪神不動産様、博報堂様、アルスエレクトロニカのメンバー様、富士通が集まり、未来を思索しクリエイティブな問いを生みだす「アートシンキング」を用いたワークショップとリンツのフィールドワークを実施。現在の日本が抱える社会課題を反映する、「時間をうむ、つくる集合住宅とは?」という問いにたどり着きました。
ステップ2は生まれた問いを元にコンセプトとビジョンを言葉にしました。
日本に戻ってからディスカッションを重ねていき、生まれたコンセプトは「一棟まるごとHOMEな集合住宅 not HOUSE, but HOME」。 単に住む場所としての家(HOUSE)から、エントランスに足を踏み入れただけで我が家を感じることができる集合住宅(HOME)へ。集合住宅内のどこにいても、まるで我が家にいるかのような安心した気分につつまれる。テクノロジーの積極利用と、関わり合いの仕組み化で、そんな時間を生み出していく、というものです。コンセプトから3つのビジョン、「SHARING:開かれた集合住宅」、「FEELING:五感にひびく集合住宅」 「AGING:変化し続ける集合住宅」という3つのビジョンを策定し、住まいのあり方を再定義しました。
コンセプト・ビジョンを形に
2018年はコンセプトとビジョンを形にしていきました。発表する場となった「阪急阪神LIVINGフェス2018」では、来場者と一緒に未来の集合住宅を創造する参加型展示を採用し、未来の集合住宅を想起するイラストと実際に触れるプロトタイプを展示しました。富士通デザインでは、展示構成、パンフレット、コンセプト紹介ムービー、シェアリングサービスムービー、デモアプリケーションなどのクリエイティブディレクションを担当。
その中でも私は、ビジョンのひとつである「SHARING:開かれた集合住宅」から生まれたサービスプロトタイプ「Geo Sharing Style」のサービス設計から利用者の姿を描くムービー、デモアプリケーションのUI/UXデザインまでを担当しました。
来場者とのディスカッションを通し、未来のサービスの輪郭を掴む
「Geo Sharing Style」は従来のモノや共有施設だけではなく、購入した部屋や住民のスキル自体を価値として交換・流通させるブロックチェーンを使う想定のサービスです。家族、地域住民がお互いを信頼し、資産、知識、空間を共有することで新しい関係性が生まれる未来の集合住宅の形です。
この仮説を実証するため、実際にサービスの一部が体験できるデモアプリケーションとサービスを利用している未来の住民の姿を描いたムービーを制作。展示に来場した多くの方とプロトタイプを体験していただきながらディスカッションを行い、住民が望むシェアの在り方の輪郭を掴むことができました。コンセプト検討からサービスプロトタイプまで、未来の住まいの可能性をデザインすることができたプロジェクトでした。
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