- UIデザイン
- UXデザイン
- キャリア入社
- デザインリサーチ
- 新規事業
キャラクタープロトタイピング~『あなたのサービスが人間だったら?』で考えるサービス開発手法~
- UXデザイン
- 研究
サービスやアプリケーションの体験をプロジェクトメンバーで共有するために、日本人の持つアニミズム信仰に着目した新しいデザイン手法を開発しました。
Planning | 揖 隆弘 |
Designer | 横田 洋介、揖 隆弘、本山 拓人 |
Partner | 岡田 一志、IDEA SKETCH |
企画
スマートフォンや戦車を擬人化するなど、日本ではモノを擬人化したコンテンツがめずらしくありません。モノを擬人化する行為と、デザインプロセスで利用するペルソナとの類似性に注目しました。
ターゲットユーザーを具体化したペルソナと同じように、自分たちが開発するサービスを人格をもった人として具体化することができたら、エクスペリエンスのガイドラインとして活用できるのではと考え、手法の研究と開発を行いました。
手法の概要
企画の構想をベースに、プロジェクトメンバーと実験を繰り返して手法として確立させました。開発した手法はキャラプロ(キャラクタープロトタイピング)と名付け、サービス検討のデザインプロセスとして活用しています。
この手法では、職業、住んでいる街、口癖、学歴、趣味などを切り口に「自分たちが担当しているサービスが人だったらどんな人なのか?」プロジェクトメンバーで想像をふくらませながら特徴を洗い出していきます。
洗い出した特徴は、ワークシートをつかって、AsIs(現状)のキャラクターとしてまとめます。できあがったAsIsのキャラクターは、サービスがどのようなエクスペリエンスを提供しているかを具体的に確認することができ、理想との乖離がみえてきます。
その乖離をうめるためにどのような変化が必要か、キャラクターへのアドバイスを検討することで、エクスペリエンス改善のコンセプトが具体化されます。
無形の体験をとらえるために
私たちがユーザーに届ける経験は、形として定義することがむずかしく、時間軸をもった細かなインタラクションの積み上げで成り立っています。この手法により、無形のサービスを抽象化したキャラクターとして捉えることで、ユーザーに提供するエクスペリエンスの共通の認識を持つことができます。
私たちは、日々、人とインタラクションしています。そのため、サービスをキャラクター化してしまえば、特別な知識や経験がなくとも、サービスのエクスペリエンスについて議論をすることができるのです。ビジネスやエンジニアリングの視点を離れ、自分がこの人(サービス)と付き合いたいかを考えてみませんか?
FMVに搭載されるチャットボット「ふくまろ」では、企画の初期段階でキャラクタープロトタイピングを行い、家庭の中でのパソコンのあるべき姿を具現化しました。
FACEのメンバーに興味を持っていただけたでしょうか?
お仕事のご依頼や転職を検討するにあたり聞いてみたいことなど、
現場のデザイナーがお応えしますのでお気軽にご連絡ください。